生き霊になりたかった私、幽霊画を見に行きたくなる。

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 生き霊になりたいなーっと、本気で思っていた時期があります。いきなりヤバイことを言い出して、申し訳ない。かつて勤めていた職場でお局様とのバトルが激しく、頭がどうかしていた頃の話です。

 

 

生き霊

生きている人の怨霊で祟りをするといわれるもの。

(広辞苑より)

 

お局に復讐したいけど、逆に訴えられたりとか、捕まりたくはない。一体どうしたらいいんだ・・・・。そして、悩みに悩んで出た答えがこれでした。

 

そうだ、生き霊になろう!!!

 

現在の法ではさばけないぞ。我ながら賢い・・・ふふふ。人間って本当に追い詰められると、こういう発想を平気でするようです。

 

しかし生き霊になる方法がよくわからず、結局諦めました。

 

 

私が幽霊画を見たくなった理由

そんなことがあると、幽霊すらとても身近に感じてきます。一度は半分だけでも、そちら側に行こうとしたわけですから。ちなみに、私は本物の幽霊を見たことも感じたこともありません。

 

ただ、幽霊にも幽霊なりの事情があるんだろうな・・・と思い始めたんです。普通なら成仏できるところを、できていないわけですからね。相当の怨念があるんでしょうよ。その怨念を生んだのは誰よ?お前だ―――――――!!!とも言いたくなるその気持ち、わかりますよ。

 

ということで、幽霊画を見にちょっと谷中の全生庵まで。それぞれどんな怨念を感じているのでしょうか。気になります。勝手に妄想してみたいと思います。

 

 全生庵と幽霊画

全生庵は、台東区谷中にあるお寺です。山岡鉄舟ゆかりのお寺として知られています。最近では、安倍首相も座禅を組みに来ることで有名ですよね。

 

RGの先祖・三遊亭円朝はすごい人

 そんな全生庵には、幽霊画がたくさんあります。これは、幕末から明治にかけて活躍した落語家・三遊亭円朝(さんゆうてい・えんちょう)のコレクションです。

 

三遊亭円朝は落語中興の祖とも言われる、とってもすごいお方。

 

また、言文一致運動に貢献した人物でもあります。絶大な人気のあった円朝の落語、本人の語り口そのままを新聞社が紙面に再現したことが、言文一致のきっかけになったそうです。

 

さらに驚いたのは、円朝は私が尊敬してやまないレイザーラモンRGの先祖でもあるらしいのです。おおお…!RGの本名は出渕誠、円朝は出渕次郎吉といいます。

 

円朝の幽霊画コレクションは毎年8月限定公開

 全生庵では毎年8月になると、円朝の幽霊画コレクションを公開しています。去年の9月から見たくて見たくて。ほぼ丸1年間待ちましたよ。やっと幽霊画に会えるのです。

 さて実際に見に行こう

JR日暮里駅から徒歩約10分、そこはお寺の激戦区。ここか?ここか?と思いながら、歩き続けました。

 三遊亭円朝と山岡鉄舟のお墓

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全生庵に着いて、まず向かったのは幽霊画ではなく、三遊亭円朝と山岡鉄舟のお墓。まずは円朝さんのお墓へ。畏れ多くも、写真を撮らせていただきました。

 

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さて次は 、山岡鉄舟のお墓へ。うん、大きい。見上げるほどでした。大居士。

 

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こちらのお寺には他にも、『春よ来い』などを手掛けた作曲家・弘田龍太郎さんのお墓もあるそうです。

 

「幻の幽霊画」の作品解説にゾッとする

 そしてついに 幽霊画展の会場へ。場内は撮影禁止だったので、ガッツリ時間をかけて観てきました。幽霊画というと女性が描かれているイメージですが、男性の幽霊画もいくつかありました。

 

一番印象に残ったのは、鏑木清方(かぶらき・きよかた)の『茶を献ずるお菊さん』です。こちらは関東大震災で焼けたと思われていた作品だったので、「幻の幽霊画」とも言われているそうです。なんでも、ネット上のオークションで発見されたそう。マジですかい。

 

何がすごかったというと、下に書かれている作品の解説ですね。あんなことされていた下女もいたのか・・・そう思って改めて作品を見てみると、差し出されている指が・・・うわぁ。これはぜひ、現地に足を運んで読んでいただきたい。ゾッとします。ああ、あと冷房は強めです。幽霊見るにはちょうどいい塩梅でした。

 

この他、足がある女性(先妻)が後妻の骨をボッコボコにしている作品もなかなか。幽霊=足がないと捉えると、もはや幽霊画なのか?これこそが生き霊なのか??結局、生きている人間が一番怖いという、よくある結論に至ります。

 

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瞽女の幽霊

 その場の雰囲気に飲まれ、帰りにポストカードを買ってしまいました。1枚100円。歌川広重(ただし三代目)の『瞽女の幽霊』です。幽霊の足元(ないけど)に描かれた海がお気に入り。冥途に続いてるんだろか。

 

本当は鰭崎英朋(ひれさき・えいほう)も欲しかったな・・・この勢いだと、幽霊画の作品集まで買ってしまいそうです。さっきから、ポストカードの瞽女の幽霊がずっとこっちを見てきます。

 

全生庵へのアクセス

  •  住所:東京都台東区谷中5-4-7
  • 電話番号:03-3821-4715
  • アクセス:JR・京成日暮里駅より徒歩10分 もしくは 千代田線千駄木駅より徒歩5分
  • 公式HP:山岡鉄舟ゆかりの寺「全生庵」