パワースポットという理由だけで伊勢神宮に行こうと思っているあなたへ#3

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前々回・前回に引き続き、伊勢神宮になんとなく行こうとしている方向けに、記事を書きます。

 

 

伊勢神宮・内宮の鎮座について

まずは、歴史というか・・・神話です。どうして伊勢神宮は、伊勢にあるのかということです。本気で書くと長くなるので、ダイジェスト版で説明します。

 

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天皇が病む 

昔、疫病が流行り、国民の多くが亡くなってしまいました。当時の天皇は「これは鏡の祟りじゃーーーーー!!!鏡を宮中から出さねばーーーーーーーー!!!」と言って、その鏡を天皇の住む宮から出します。

 

鏡というのは、三種の神器のひとつでもある「八咫鏡(やたのかがみ)」ってやつです。説明を簡略化するために、ここでは八咫鏡イコール天照大御神(あまてらすおおみかみ)と捉えておいてください。

 

天照大御神は、伊勢神宮でお祀りされている神様です。

 

娘ががんばる 

鏡を宮から出すと、疫病はおさまります。すると、次の天皇が「天照大御神にもっといい土地があるはずだ!娘よ、探してこい!!」と、父は娘に鏡を託します。

 

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娘はがんばって、天照大御神にふさわしい土地を求め、各地をめぐります。伊賀とか近江とか、とにかくたくさん歩きました。

 

 そして最終的にたどりついた土地が、現在の伊勢神宮ということになっています。

 

現実的な理由は、もともと太陽信仰が伊勢にあったとか、ヤマト朝廷が東国へ進出するにあたって重要な土地だったからともいわれています。

 

⇩外宮の鎮座については、以前に書いています。

  www.kobayakawa.work

 

一般人が参拝できない時代もあった

伊勢神宮は、今でも全国から参拝者が絶えません。ですが、伊勢神宮でお祀りしている天照大御神は、そもそも皇室の御祖神です。

 

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先ほどご紹介したストーリーからもわかるように、天照大御神はもともと、宮中で祀られていました。てなわけで、伊勢神宮では昔、一般の奉幣や参詣は禁止していました。

 

それどころか、正式に参拝できるのは、天皇に限られていました。そのため、皇族が参拝する際には、天皇の許可が必要でした。

 

しかし平安中期以後、それは徐々にゆるーくなっていきます。南北朝時代以後には、商人・農民などの間に神宮参拝が広まっていきました。この頃すでに、全国から参詣者が集まっていたそうです。

 

そして江戸時代の中期に入ると、空前の「おかげ参りブーム」が到来します。

 

ちなみに先ほど、「正式に参拝できるのは、天皇に限られていました。」と書きましたが、実際のところ、持統天皇以来、伊勢神宮に参拝した天皇は、明治天皇です。古代から急に近代。

 

江戸時代のおかげ参りブーム

前回も少し触れた「おかげ参り」ですが、今回はもう少し詳しく書きます。

 

おかげ参りとは、江戸時代に流行った、みんなで伊勢神宮いっちゃおーぜ!という現象です。「一生に一度はお伊勢参り」なんていうフレーズとともに、庶民の間でお伊勢参りが大流行しました。

 

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富裕層から始まった

その大ブームには、当時の時代背景が大きく関わっているといわれています。戦がなくなり、世の中が安定すると、都市生活を満喫する人々があらわれました。

 

いわゆる、富裕層ですね。そういった人々の間で、信仰と娯楽を兼ねた「お伊勢参り」が次第に定着します。

 

ストレス解消法として大流行した抜け参り

 その一方で・・・ということですよね。どんなに働いてもお金が貯まらないよーという人々や、女子・子供なんかは日常生活でイライラしてしゃーないのです。ということで、みんなで伊勢行っちゃわない?というのが、おかげ参りです。

 

でも現実には、仕事を休んだり、ダンナに許可をとらないと、伊勢へは行けないですよね。行けないんですよ。なんせ、京都から伊勢へは往復8日前後はかかりましたから。

 

今でも上司に言ったら「おまえ、それ本気で言ってんのか?」レベルです。

 

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なので、急に無断でいなくなる、という手段をとる人びとも多くいました。それを「抜け参り」といいます。というわけで、この頃の庶民にとって伊勢へ行くということは、究極のストレス解消法だったといえます。いいなー。

 

この抜け参り、お金がなくても大丈夫。伊勢をあげてのボランティア活動が行われていたから。旅の途中でトラブルに遭うことも珍しくはなかったそうですが、仕事を休めて、無料で行って帰ってこれるなんて最高ですね。

 

www.kobayakawa.work

 

まとめ

今回は、神話スタートしてしまいましたが、伊勢神宮の歴史についてちょろっとご紹介しました。このシリーズは、次回で最終回にしよう。最後に思いついたことを書きます。おわり。